みなさん、こんにちは。あべしです!
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マイナーコミック研究所(略称:マイコミラボ)は、まだ世に広く知られていないけど面白いマンガを紹介・解説・考察していくブログです。
今回ご紹介する作品はコチラ!
引用:私の胎の中の化け物
『私の胎の中の化け物』
✅ジャンル
サスペンス
✅著者
中村 すすむ
✅その他情報
単行本:全5巻
出版社:講談社(少年マガジンエッジコミックス)
『私の胎の中の化け物』はめっちゃ怖いサスペンスマンガ!
人の醜さ・汚さ・負の感情が丁寧に描かれています!
✅ストーリー
★★★★☆(★4つ)
イイ!
✅イラスト
★★★★★(★5つ)
すごくイイ!
✅おすすめ度
★★★☆☆(★3つ)
ふつう
評価の合計は★12!
ぜひ読んでみて欲しい作品です!
気になった方は、ぜひ以下のリンクから購入してみてください!
(”無料の試し読み”だけでもぜひ!)
それでは、はりきって紹介していきます!!
『私の胎の中の化け物』あらすじ
作品のあらすじをご紹介します!
あらすじ
中学2年生の神城 千夏(かみしろ ちなつ)は優等生。
クラスの委員長で、先生・生徒からの人望も厚い。
そんな彼女は、今日も耐えていた。
セクハラ教師に。
生理痛に。
うっとうしい同級生に。
こんなに”いい子”にしてるのに。
なのにどうして…。
私だけが…。
こんな世界なんて…。
せっかく気づかないようにしていたのに。
理解してしまった。
嫌。本当は堪らなく嫌。
嫌。嫌。嫌。
ドンっ!
引用:私の胎の中の化け物
おかしくて堪らない。
悪いことをしているのに…。
笑いが止まらない。
ふふ…次は何を壊そうかな?
こうして私は化け物になった。
私が自分の悪意に気付く。世界を憎む。
化け物が解き放たれる、最凶のサスペンス!
登場人物
メインの登場人物をご紹介します!
神城 千夏(かみしろ ちなつ)
中学2年生。
クラスの委員長を務めるなど、先生・生徒からの人望が厚い。
中学生になってから、わがままを言わなくなった。
担任の先生に、委員長だからという理由でなにかと雑用を任される。
また、大人しく従順であったため、身体を触られるなど、セクハラ行為を受けていた。
引用:私の胎の中の化け物
そんな状況になんとか耐えていたが、徐々に自分のなかのとある感情に気付き始める。
体調不良が深刻で、精神的にひどく沈んでいる際に、思いが噴出。
担任の先生を階段から突き落として殺してしまう。
その事件を機に、悪いことをするのに快楽を覚えていることを自覚する。
次なる楽しいことを求めて、今日も世界を拒絶し続ける。
『私の胎の中の化け物』感想
作品を読んだ感想です!
- 優等生から化け物になるギャップがヤバい!
- 諍いが顕在化するように誘導するやり方がエグイ!
- 現実世界でもあり得そうで怖い!
感想をざっくりと述べるとこんな感じ!
優等生から化け物になるギャップがヤバい!
今まで優等生を演じていた主人公が、化け物になっていくギャップが恐ろしいです。
これまで封印してきた、嫌いという感情を解き放ったときの表情が、心から楽しそう。
その顔に、なおさら恐怖を感じてしまいます。
引用:私の胎の中の化け物
優等生の仮面は今も被り続けており、そのうえで次の壊すと楽しそうなモノを探す千夏。
以降、彼女の笑顔になるコマを見るたびに、ゾッとしてしまいます。
つまらなそうな顔をしているときの方が、安心します。
まぁ、この作品を平静な心持で読もうというのが既に間違いなのですが…。笑
諍いが顕在化するように誘導するやり方がエグイ!
諍いが起きるようなキッカケを見つけ、それを助長して顕在化させるのが主なやり方。
ただ起きるようにではなく、より醜くなるよう導きます。
表向きはまったく自分の手を汚していないところがエグイです!
自分で手を下すより、誘導した結果を見ることに快楽を感じている描写が怖い!
引用:私の胎の中の化け物
自分で直接争いを起こしたり、壊していくことにも抵抗がなさそうなところも怖いです。
むしろそれを退屈に感じているようにも思えます。
直接壊すより、誘導して成り行きを見守った結果の崩壊が好きなのかな…と思いました。
現実世界でもあり得そうで怖い!
千夏が”異常”ということは、読者の視点では分かります。
しかし、現実世界でもあり得ることなのではないかと思ってしまいます。
実際に手を下すところまで進んでいないだけで、潜在的にはあるのではないか…と。
そして、”一線”を越えたとき、本作品のように悪意が解き放たれる。
そんなことを想像すると、より一層怖く感じてしまいます。
引用:私の胎の中の化け物
他人の気持ちを完全に理解することは、恐らく不可能です。
普段、何気なく接しているときも、実は不快に思っているのかもしれない。
本当は嫌だけど、無意識に我慢してしまっているのかもしれない。
そんな風に、思いを巡らせてしまうような作品です。
『私の胎の中の化け物』レビュー
作品をレビューしていきます!
✅ストーリー
★★★★☆(★4つ)
イイ!
✅イラスト
★★★★★(★5つ)
すごくイイ!
✅おすすめ度
★★★☆☆(★3つ)
ふつう
ストーリー:★★★★☆(★4つ)
優等生である主人公が、自分のなかの悪意に気付き、それを解き放ってしまう。
世界が嫌いということを自覚し、なにかを壊すことに快楽を感じるようになる。
壊し、伝播し、また壊れていく。そんな物語。
引用:私の胎の中の化け物
読んでいてスカッとするところは特にありません。
うわぁ…と引く場面の方が多い。
しかし、なぜかページを進める手が止まらない。そんな作品です。
千夏が、崩壊のキッカケを見つけ、育て、楽しむ展開がメイン。
本当に恐ろしいです。
世界を拒絶する行く末が気になる物語。
ストーリーの評価は★4つ!!
イラスト :★★★★★(★5つ)
キレイなイラストはほぼありません。
と言っても、汚いわけでもありません。
下手でもありません。
気持ち悪い。グロい。怖い。
そんな感情を呼び起こすような描き方。
引用:私の胎の中の化け物
しかし、線がとても丁寧。
特に、人物の目や髪の毛は非常に美しいです。
それがイラスト全体として、怖さを引き立てている要因でもあるのですが。
そして、ストーリーと非常にマッチしている絵。
映えるような魅せる絵は少ないですが、作品の魅力の根底にあるのがこの画力です!
人間の醜さ・汚さ・負の感情を繊細に描いている作品!
イラストの評価は文句なしの★5つ!!
おすすめ度:★★★☆☆(★3つ)
決して万人受けはしません。
むしろ、苦手に思う人の方が多いかも。
喜び勇んで読むような作品ではありません。
怖いもの見たさで、恐る恐る読んでください。
引用:私の胎の中の化け物
そして、描かれていることを当たり前に思ってはいけません。
しかし、あり得ないことだとも思ってはいけません。
この作品で描かれていることの種は、そこら中にあります。
見えていないだけです。
顕在化していないだけです。
いろいろ述べましたが、サスペンス好きの方にはゼッタイに刺さります!
おすすめ!
これまで読んできた作品のなかでも、トップクラスのサスペンスマンガ!
万人受けはしませんが、サスペンス好きには堪らない作品!
おすすめ度の評価は★3つ!!
『私の胎の中の化け物』についてまとめ
作品のまとめです!
今回は『私の胎の中の化け物』をご紹介しました!
✅ジャンル
サスペンス
✅著者
中村 すすむ
✅その他情報
単行本:全5巻
出版社:講談社(少年マガジンエッジコミックス)
『私の胎の中の化け物』はめっちゃ怖いサスペンスマンガ!
人の醜さ・汚さ・負の感情が丁寧に描かれています!
✅ストーリー
★★★★☆(★4つ)
イイ!
✅イラスト
★★★★★(★5つ)
すごくイイ!
✅おすすめ度
★★★☆☆(★3つ)
ふつう
評価の合計は★12!
ぜひ読んでみて欲しい作品です!
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